
椅子一つでここまで違う!腰痛・姿勢・集中力を改善するアーユルチェアー
腰痛改善のため、私が藁にも縋る思いで足を運んだ場所
私マリエが脚のケガから舞台女優を引退し、在宅ワーカーになったことは以前も書きました。
はじめはショックでしたが、文章を書いたりSkypeで語学を教えたり、第二の人生としてはそれなりに充実しています。
フリーなのでマイペースで働けますしね。
…が、この働き方には思いがけない代償がありました。
腰痛です。
一日10時間以上座りっぱなし、という日もザラ。
マイペース?とんでもない!締切に追われてひーひー言っています。
理想と現実の差は大きいですね~。
でも会社勤めの方でも、朝から晩までPC前に座りっぱなしなのが当たり前になっている方も多いと思います。
実際、私たち日本人が世界中で最も座っている時間が長い人種であることをご存知でしょうか?
また、「座り過ぎ」にはリスクはあることや、その内容を認識している方は一体どれくらいいらっしゃるでしょうか?
私は先日、腰痛の軽減を求め藁にも縋る思いである場所に足を運びました。
原宿にある株式会社トレインさんのショールームです。
トレインさん日本で初めて、日本人のカラダの骨格・筋肉の付き方に見合った椅子・アーユル チェアーを開発した会社なのです。
日本人はなぜこんなにも腰痛に悩まされるのか?
アーユル チェアーの開発について熱心に説明してくださったのは、代表取締役・長谷川康之氏でした。
なぜ一般的な椅子が私たち日本人のカラダの負担となるのか、非常に分かりやすく説明してくださいました。
元来、日本人の座り方と言えば畳や床の上に正座や胡坐など、坐骨で座っていました。
左右の坐骨二点で座ると、骨盤がしっかりと立ち、姿勢がよくなります。
日本舞踊を長年やってきた私には、この点はよく分かります。
しかし欧米式の椅子が普及すると、後ろに重心を預けて座ることが多くなりました。
この時、背もたれとお尻や腰の間に隙間ができますね。
すると背もたれに対して骨盤は斜めに圧をかけられる状態となり、これが骨盤を歪ませる原因なのだそうです。
また柔らかすぎるソファやクッションの上では坐骨が安定せず、欧米人とはちがい日本人の筋肉が発達していない背中側への負担が増大していったのです。
カラダに見合っていない家具の日常的な使用、これが腰痛を招く要因なのですね。
目から鱗の部分と、怪我の多い人生を送って来た者としては心底納得いく部分が半々で、つくづく「知らない」ということは怖いことだと感じました。
腰に負担をかけない「アーユルチェアー」ってどんな椅子?
欧米人と日本人のカラダや生活習慣の違いを徹底的に分析して作られたアーユル チェアーは、まさに「日本人の日本人による日本人のための椅子」と言えるもの。
まずご覧いただきたいのが、アーユル チェアーのラインナップです。
真っ先に目が行くのは、その特徴的な座面の形状と小ささではないでしょうか。
この形状は、私たちが骨盤を立てて坐骨で座ることを可能にしたことで生まれました。
座り方にはちょっとしたコツがあります。
<アーユルチェアーの正しい座り方>
1.座面をまたいで深く座る。
2.坐骨を立て、脚はやや開く。
(特に意識しなくても1の通り座ると自然にこの状態になります。)
3.立てた骨盤を腰当てで支える。
するとこのような姿勢になります。
真横から見てみましょう。
背筋が伸びて上半身の姿勢が美しいですね。
欧米式の椅子に座った際の姿勢とは、こんなにも差があります。
骨盤が立っていないのも一目瞭然ですし、猫背でいかにも肩こりや腰痛になりそうです。
私自身、ずっとこのような姿勢でデスクワークをしていたから疲れや痛みが抜けなかったんですね…。
椅子は子どもの学習集中力にも差を付ける!
ところで、椅子に長時間座る生活をしているのは、働く大人だけではありません。
実は子どもたちも同じ問題を抱えているのです。
幼稚園や小学校では正しい姿勢を維持できず背中がぐにゃっとなる悩みが非常に多く、中学・高校になるとそれは腰痛・首こり・肩こりへと深刻化していきます。
骨盤が後ろに倒れることで内臓を圧迫し呼吸が浅くなり、結果として脳への酸素供給量が低下するからです。
脳に十分な酸素が送られない状態で集中するのは、大人の私たちでも難しいもの。
実は子どもの姿勢の悪さが学習に対する集中力を削いでいたというのも目から鱗でした。
実際に普通の椅子とアーユル チェアーに30分間座った場合のストレス値の変化を検証したところ、元々普通の椅子のほうが高いのに、15分を過ぎたところでさらに大きな差がついたそうです。
そんな訳で名門校や進学塾などではアーユル チェアーを採り入れるところが増えています。
私も甥っ子がもう少し大きくなったら、この椅子をプレゼントしてあげたいなと思っています。
私が愛用しているアーユルチェアーとその感想
私が実際に自宅で愛用しているアーユル チェアーはこちらです。
アーユルメディカルシートといって、脚の付いていないものになります。
持ち運び可能で、座椅子としても、下のように座面シートとしても使えるのでこれにしました。
横から見るとこんな感じ。
座面がやや固めなので、正直、慣れるまではちょっとお尻が痛かったです。
が、骨盤を立てて座ることに慣れると、もうほかの椅子で仕事する気にはとてもなれません。
それだけ腰への負担が軽減しましたし、何より仕事に集中できる時間が本当に長くなりました。
肩甲骨や腕の痛みや痺れまで軽減しましたので、カラダはすべて繋がって相互に影響し合っているのだなあと実感しているところです。
仮に椅子をただの家具とみなした場合、確かにアーユル チェアーの値段は他より少し高く感じるでしょう。
しかし座る時間の長さとその際のカラダへの負担を考慮すれば、こんなに自分に優しい投資もないと思います。
腰の骨を折って入院したことのある私…手や足と違って、右がダメだから左、左がダメだから右とはいかないのがカラダの芯にある腰です。
悪化して日常生活に支障が出る前に、ぜひ日々の生活の中でいたわってあげてください。