
横向きに生えた親知らず(水平埋伏智歯)を抜歯!手術当日&翌日編
2017/02/02
マリエ、40歳にして親知らず抜歯を決めた経緯
文字通り「水平」に生えているため、生涯顔を出すことはないだろうと歯科医に言われていた私の親知らず…なかなかのお転婆で、両サイドから奥歯に圧力をかけまくり斜めに顔を出し始めたではありませんか!
これが昨年のこと。
それまであまり親知らずの存在を意識したことはなかった(数年前までそもそも自分には親知らずがないと思っていた)のですが、長年の口腔事情を振り返ってみると、確かに歯並びが僅かに変わってきているんです。
特に両サイドから押されまくった下の前歯は、二本が重なり始めました。
かつては小学校代表で「良い歯のコンクール」にも出場したマリエ。
自分の歯並びは優良だと認識していましたが、大人になってからは「前歯だけちょっとずれちゃってるね」と言われるようになっていたんです。
まさか親知らずのためだとは思いもよりませんでした…。
かかりつけの歯科医院では水平埋伏智歯を抜歯できないと言うので、某赤十字病院の口腔外科に紹介状を書いてもらったのが昨年11月。
赤十字で改めて診察、小手術の予約を入れたのが12月。
これで1月末まで空きがなかったのですから、口腔内に問題を抱える人は多いんですね…。
私には左下、左上、右下に合計三本の親知らずがあります。
必ずしも四本あるわけではないというのも驚きでした。
真っ先に抜歯することになったのは、医師曰く「最難関」の左下。
「いや~でもこの歯から抜いちゃうと、痛くて残りは抜きたくなくなっちゃうかなあ。」
などと言われる始末でしたが、実際はどうだったのか!?
今回は40歳で水平埋伏智歯を抜いた小手術体験について書きたいと思います。
親知らず抜歯・小手術前に気を付けること
手術前夜はお酒を控えるよう指示がありましたが、あとは普段通りに過ごします。
そして手術当日も、朝食や昼食は普通にとり、歯磨きをします。
いつも服用している薬があれば、それも飲んでから向かいます。
洋服はなるべくラクなものを選び、装飾品は一切身に着けないことをお勧めします。
病院で自動受付を済ませた後は、血圧の測定です。
こちらも自動なので自分で行いましたが、私はこの日、上が102、下が70と正常値のため、少し待つとすぐに名前を呼ばれました。
ではいよいよ術中のレポートをお届けしたいと思います。
横向き親知らず(水平埋伏智歯)の抜歯小手術体験談
今回の手術方法は以下の通りです。
1.親知らずとその手前の奥歯に局所麻酔をする。
まずは麻酔を二種類うちますが、これはほとんど痛くありませんでした。
2.歯肉を切開し骨と歯を露出させる。
部分麻酔なのでもちろん意識はあり、自分の口にどんな器具を突っ込んでどんな動きをしているのか気になった私。
ずっと医師の手元をガン見していたのですが、
「できれば目を閉じていて頂けるとやりやすいです…」とやんわり言われてしまいました。
目をカッと見開いて手術を受ける方はどうやら少ないようですね。ははは。
3.骨の一部を削り、親知らずは2・3分割する。
歯科医の使う機械ってどれもスゴイ音を出すしよく響くのですが、麻酔が効いているので最初は無の心境でした。
でも歯を切断する作業がどうやら大変だったようで、「ん~あとちょっとなのに」「口が小さいんだよな…」などと医師がボヤくんです…笑
あとこの時、焦げ臭いようなニオイがするんですね、それが印象的でした。
ガンガン響いたりグイグイ引っ張られたりもしますが、術中は思ったより痛みはありませんでした。
抜いた歯を見せてもらうと、私の場合は二つにかち割られていました。
4.歯が抜けたら歯肉を縫合する。
スーと糸の通る感覚に好奇心をそそられ思わず目を開けると、「ハイ、針が目の前通るから目閉じてね~」と医師からまた注意。
しかしその後「あ、しまった」とか言うんですよ、医師が。
糸が絡まりかけたらしいのですが、どうやら無事に縫えたようです…。
最後にうがいをしますが、あまりし過ぎると血が固まらないので、なるべく控えめにと言われました。
ここまで時間にして約35分、思ったより順調だったようです。
一度の手術にかかった金額と抜歯直後の行動
さっそく次回、左上の親知らずを抜く手術の予約をしました。
「ふつう下の歯より上はラクなもんですが、アナタの場合はそうでもなさそうですね。」
だから先生、そういうのはそっと心にしまっといてくださいよ…。
さて、病院での会計は4,010円でした。
かかりつけの歯科医院で聞いていたのよりはちょっと高くつきましたが、こんなもんかなという感じです。
そして処方箋を持って薬局に行き、出された薬はその場で飲みました。
ちなみに私が処方されたのは
・アモキシシリアンカプセル250mg…ペニシリン系の抗生物質。感染症を予防・治療する。
・ロキソプロフェンNa60mg…痛みや炎症を緩和する。
この二つは一日3回、毎食後に飲むもので三日分出されました。
そしてもう一つ。
・カロナール錠300mg
こちらは「痛い時」と書いており、頓服用。
これらの薬代は450円。
処置代と合わせると、一回の抜歯にかかった金額は合計4,460円でした。
また麻酔が切れる前にすべきことをしてしまおうと、まずはかかりつけの歯科医院に直行し、消毒の予約をとろうとすると…なんと翌日は休みだと!
「一日くらい置いても大丈夫ですよ~」とおっしゃるので、私の場合は二日後となりました。
また一週間後の抜歯の予約もこの時に同時にとっておきました。
そして麻酔が切れたらそれどころでないであろう買い物を一気に済ませました。
ウィダーインゼリーやヨーグルトなど、固形物が食べられそうにない間の食料をまとめ買いし、ようやく帰宅です。
術後の痛みと食事内容
<抜歯当日>
親知らず抜歯のキョウフをようやく理解したのが、薬局で飲んだ薬の効果が切れかかってきた頃。
かなりの痛みでほとんど仕事することはできませんでした。
ちなみに湯船に浸かったり運動することは禁止です。もちろん、酒やたばこもです。
薬が完全に切れる前に早めの夕飯をとりすぐ薬を飲みましたが、やはり初日は痛みますね~。まあ、想定内の痛みではありますが。
あまり口が開かないので、鮭のおかゆと豆腐をスプーンでゆっくり運びながら食べました。
歯磨きは、右側はふつうにできますが、左はそっとやさしく…でもうがいで血が出たりします。
<抜歯翌日>
私は夜型人間でふだんは6時台になど目を覚まさないのですが、痛みと違和感で早起きしてしまいました。
洗面所に向かうと、左頬だけがまるで漫画のように腫れている、いや膨らんでいます。
そしてジンジンズキズキとかなりの痛み…。
速攻でウィダーインゼリーを流し込み、薬を飲みました。
薬が効いてきた頃に最低限の家事だけこなし、午前中はずっと横になって過ごしました。
お昼は果物ゼリーと野菜ジュース。
まだ頓服の痛み止めが必要です。
しかしこれが効いてくると午後には起きて仕事ができるようになりました。
夜は再びおかゆにしましたが、どうしても目玉焼きが食べたくなって、おかゆに入れずに焼きました(笑)
いつもより食べるのに時間がかかるので、食べ終わった時はかなり満足感・達成感があります。
これは…やせる!!
痛みがなくなった時に油断して太らないよう気を付けたいと思います。
というわけで、横向き親知らずの抜歯手術の詳細と、当日・二日目の様子をお届けしました。
明日は消毒に行くので、明後日あたりにまた続編を書きたいと思います。
いつかどなたかの参考になりましたら幸いです!